マイホーム購入は「人生で1番高額な買い物の1つ」だといわれています。
マンション購入も同様で、築年数やマンションの状態にも左右されますが、大きなお金が必要になるでしょう。
よく誤解されるポイントではあるのですが、マンションは購入したらおわり!
家賃のような定期的な支払いから開放される!…わけでは全くありません。
悲しいかなマンションは車の維持費と同様、ただ所有をしているだけでも実は様々なお金(ランニングコスト)が発生してしまうんです。
例えばマンションにこの先30年住むとしたならば、最初にかかったマンションの初期費用(購入費用)は、この先30年住み続けた場合にかかるコストのたったの30%前後でしかない、のです!(…これは、驚きですよね)
そんな初期費用が微々たる物に思えてしまうようなマンションのランニングコスト、実のところどんな項目の費用を支払っていかなければならないのでしょうか?
今回は、マンションを所有する上でどれだけのコストがかかるのか?を紹介していきます。
ぜひお終いまで読んでみてくださいね。
マンションを所有する上でかかってくるコスト
それでは早速マンションを所有する上で毎月、ないし毎年、または不定期にかかってくるコストをカテゴリーに分けて一挙紹介していきます。
毎月かかってくるコスト
住宅ローンの支払い
マンション購入の際、一括で支払う人はかなり稀で、20~35年のローンを組み月々返済をする人がほとんど。
そのため全て返済し終わるまでは、数十年、毎月休みなく住宅ローン返済をする必要があります。
また住宅ローンは毎月定期的に返済する他に、「繰り上げ返済」をすると返済分の利息が節約できますので、余裕があればやってみるのも良いですね。
毎月の返済以外に元金の一部を返すこと。
返済期間を短縮できるばかりか、返済した元金の利息を減らすこともできるので、気になる方は一度調べてみてください。
駐車場代
車を持っている人限定の話ですが、賃貸の家賃と駐車場代が別個であるように、仮にマンションを購入したとしても「駐車場料金」というのは別途かかってきます。
立地や、駐車場が屋外か屋内、立体式かによって値段は大きく異なりますが、平均で言えば地方であれば5000円~10,000円、都心になると10,000~20,000円程かかります。
維持管理費と修繕積立金
マンションのランクやグレード、築年数によって価格は変わりますが、住人は毎月管理費と修繕積立金を支払う義務があるんですね。
管理費
通常の管理(共用スペースの保守維持費や保険料、経常的な補修費や管理人の人件費など)に充当されるコスト
修繕積立金
一定の経過年数ごとに定期的に行われる大きな修繕時に充当されるコスト。
より簡単に説明すると、管理費はいつも使われるスペースや人材に対するお金で、修繕積立金は今後一定年数ごとに行われる大規模な修繕を見据えて住居者全員で積み立てていくモノです。
いずれも管理のために必要な経費。
滞納すると「遅延損害金」が生じたり、そのまま支払わずにいると法的措置を取られるケースも。
必要な経費だと理解し、遅れず支払うことにしましょう。
毎年かかってくるコスト
保険料
マンション購入の際、火災保険や地震保険に加入すると思います。
購入時に一時払いをしていれば問題ありませんが、していないなら毎月、1年や5年ごとになど定期的に支払いが生じます。
料金は保険会社や補償内容で異なるので一概には言えませんが、火災保険は加入必須です(地震保険は任意ですが、近年の地震増加率を考えると入っていた方が安全だと言えます)。
税金
マンションを所有した際、所有者は固定資産税と都市計画税という2種類の税金を毎年納める必要があります。
4月に納付書が届きます。
期日までに一括で支払うか、年4回の分割も可。
市町村で適用税率が異なります。
あなたの住んでいる場所の税率チェックはお忘れなく。
また、もし新築なら3年または5年間、固定資産税額が半額になる「減額措置」が受けられます(一定の要件を満たす必要あり)。
税金の計算方法は以下のようになります。
専有面積が200㎡までの部分
固定資産税評価額×1/6
専有面積が200㎡を超えた部分
固定資産税評価額×1/3
専有面積が200㎡までの部分
固定資産税評価額×1/3
・専有面積が200㎡を超えた部分
固定資産税評価額×2/3
ランニングコストを抑えるためにできること
マンションのランニングコスト、一覧で見ると「こんなに色々払わなきゃいけないの!?」とびっくりしませんか?
マンションだと特に、住んでからも駐車場代や管理費、修繕費など戸建てには不要なコストまで発生してしまうんです(しかしそれらの出費でオートロックや監視カメラなどの設備や、あなたが何もしなくても共用部分や周辺が常に綺麗であるわけですから、それは大きなメリットと言えますよね!)
ただしそうは言っても出費がかさむのは事実。
ランニングコストを抑えるために一体何ができるでしょうか?
管理コストを入居者で見直す
管理会社が入っていたり、24時間管理人が常駐してるなら、実はとても高い管理コストが取られている可能性も。
そういったときは例えば掃除は入居者たちの持ち回りにする、安い清掃業者を探すなど、今の管理体制を変更することで管理費用を大幅に浮かせることも夢ではありません。
ただしそういった見直しを行うなら、マンションの住人の過半数の同意が必要だったりと、少数派や自分の考えだけでコントロールできない部分でもあります。
入居者たちがそれぞれ問題意識を持って取り組んでもらわなければならないため、なかなか難しいですよね。
今のマンションを売り、小ぶりなマンションに引っ越す
「売却するんじゃ解決にはならない!」と思われるかもしれませんが、住まいを変えるのもランニングコストを抑えるための手段の1つです。
ライフステージによって必要な家の面積というものは変わっていきます。
例えば子ども2人で4人家族だった場合、子どもが独立すればそこまで広い部屋はいらなくなりますよね。
当然小さなマンションになれば管理費や清掃費もその分安くなるわけですから、毎月の維持費を大きく減らすことも可能です。
今のマンションを売り、賃貸に住みなおす
住み替えという意味では上の「小ぶりな所に引っ越す」こととそこまで違わないかもしれませんが、今お住まいのマンションを売却し賃貸に住みなおすことも実はランニングコストを抑えることに繋がります。
もちろん賃貸だと月々家賃が発生します。
その賃貸水準にもよりますが、賃貸物件なら修繕積立金や固定資産税が発生しないため結果的に見て賃貸のが安く済むケースもあります。
売却を悩んでいる間にもランニングコストはかかる
マンションは毎月かかってくる固定コストに加え年間の税金に至るまで、仮に住宅ローンを完済しおわった後でもどうしても発生するランニングコストというものが存在します。
特に修繕積立金は築年数が上がれば上がるほど突然値上げされてしまう可能性があるため、途中で金銭的な負担が増えてしまうケースも。
これらはマンションを所持している限り生じるものです。
「マンションを売ろうかまだ決められなくて…」と悩んでいる期間もずっとこのコストがかかってしまうんです…。
繰り返すようですがマンションは購入してそこで終わりというわけでもありません。
マンションの売却を検討しているならば、高いコストを払い続けているよりも早々に腹を決めたほうが賢いと言えるでしょう。
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