立地はマンションの資産価値に大きく影響する要素です。
もちろん売却価格にも関係してくるので、将来的に売ることを検討しているなら、購入時の念入りなチェックが欠かせません。
その中でも特に多くの人が重視するのは、最寄りの駅からどれだけ離れているのか、と言うことです。
駅遠マンションを避ける買い手は一定数いる
築年数をはじめとして多くの条件が同じでも、駅からの距離が違うと売却価格に大きな差が生じるのが一般的となっています。
住み心地が最高で築年数の新しいマンションだとしても、駅から遠いというだけで安値で売り払われることが珍しくありません。
なぜなら、購入したいという人がなかなか現れないという実情があるからです。
購入を検討する人の多くは、最初に駅遠マンションを選択肢から外してしまいます。
そのため、価格を下げることにより、何とか選択肢に入れてもらうという戦略が主流にならざるを得ません。
でも、これは必ずしも正しい戦略ではないので安心してください。
いかに信頼できる不動産営業マンを見つけられるかが高値売却には重要です。
実際には高額売却に結び付ける方法があっても、できるだけ手軽に売りたいという営業担当者の思惑により、不当に価格を下げられている可能性があります。
言い換えると、誠実なスタンスで向き合ってくれる営業担当者を見つけて、適切な方法でアピールしてもらえば十分な金額で売却することも難しくはありません。
そのような営業担当者と巡り会うには、とにかく多くの不動産業者をチェックしましょう。
でも、現実的にはそれほど時間を割けないケースもあるはず。
その場合は、インターネットの口コミサイトなどを活用して、実績が豊富なところを探すことで候補を絞ってください。
また、不動産一括査定サイトを利用し、複数の不動産会社の営業担当者と直接顔を合わせてみましょう。
実際に会ってみることで、相手が信用できるかどうか、あなた自身との相性がいいかどうか判断できます。
ここで売却額に差が出てくるので、面倒くさがらず信頼できる担当者を探してみましょう。
あなたの駅遠マンションのメリット、いくつ挙げられますか?
高値売却のポイントになるのは、マンションをどのようにアピールしていくのかということです。
駅から遠いのは残念ながら揺るぎようのないデメリットであり、その事実を踏まえたうえで戦略を考えなければなりません。
とはいえ何も複雑なことはなく、デメリットを上回るようなメリットを魅力として提示すればいいだけです。
駅が遠くても問題ないと思わせられるメリットを提示すること。
メリットをしっかりとアピールしていけば「買いたい」と思ってくれる人は現れます。
バス停が近い
たとえば、最寄り駅が遠くてもバス停が近くにあるなら大丈夫という人は意外と多いです。
最寄り駅まで15分かかる物件とバス停まで3分の物件があれば、後者のほうが良いという人も珍しくありません。
そのため、もしバス停が近くにあるなら、たとえ自分はあまり利用した経験がなくても積極的にアピールしていくのが得策です。
自動車を所有している人はバス停のことを軽視しがちなので、その点は頭に入れておきましょう。
マンションを購入しようとしている人のなかには、自動車を所有していない人もいることが予想されます。
車離れが進んでいる現代において、今後はますますそのような人が増えていく可能性も高いです。
近くにスーパーやコンビニ、ドラッグストアや飲食店があり電車に乗る必要がない
また、駅に行く必要性が低いことをアピールするのも有効な手段といえます。
スーパーやコンビニなどがマンションの周辺にそろっていることは大きなメリットです。
電車に乗らなくても大半の用事を済ませられるのであれば、駅から遠くても問題ないという人は割と多いです。
ドラッグストアや飲食店など、店舗のバリエーションが豊富であれば尚更良いでしょう。
サラリーマンの夫が駅近マンションが良いと主張しても、主婦である妻の強い要望により購入を決定してもらえるケースがよくあります。
子育てに向いた自然豊かな環境
また、子育てに向いている立地であることも十分なアピールポイントになりやすいです。
駅に近いと自然が少なくて交通量も多いのが一般的です。
塾や習い事の教室などは多いでしょうが、必ずしも子育てに向いているとはいえません。
それよりも駅から少し離れた緑の残る住宅街を好む世帯も多く見受けられます。
さらに学校や保育園が近くにあるなら、子育て重視をする人には非常に魅力的なマンションに感じられるでしょう。
近くに公園や病院などがある場合も、あわせてアピールしていきましょう。
マンションのセキュリティが整っている
立地だけでなく、マンションのセキュリティや管理に着目するのも一つの手です。
いくら駅に近くてもそれらが不十分だと、長く住もうと考えている人は不安になってしまいます。
たとえば、エレベーターの故障が起こりやすいと、若いころは問題がなくても年をとったときに困りやすいです。
一方、駅から遠くても安心して暮らせるようになっていれば、ライフステージが変わっていくことをイメージしたときに購入意欲が湧きやすいです。
【まとめ】営業担当者と相談しながら販売戦略を練りましょう。
こういったポイントを踏まえたうえで、営業担当者にアピールの仕方を相談しておけば高値売却につなげられます。
ただし、慎重にアピールしようとするあまり、売り時を誤らないように気を付けなければなりません。
都市の開発計画が発表されるなど、マンションのエリアに注目が集まる時期があれば、予定を早めてでも売りに出したほうが得をするケースもあるのです。
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