マンションを売却に出して内覧対応したものの、一向に返事がこない…。
それは恐らく、「内覧者の購入意欲を削ぐ要素」があったのかもしれません!
内覧者としては長年住む家を購入するわけですから、売り手が想像しているよりも厳しくチェックしています。
内覧前の準備や当日の対応が甘いと、なかなか売却契約にまで結びつかないでしょう。
ここでは、マンションを内覧した後の返事を早くもらえるコツ(早く売買契約に結びつけるコツ)をご紹介します。
何組か案内したのに売り手が決まらない!と焦っているなら、ぜひチェックしてくださいね。
中古マンションの内覧について
まずは、「内覧とは?」の基本的なところを理解しましょう。
内覧は契約につながる重要な行事
買い手が実際に部屋を見学して、入居した際のイメージや住み心地などを確認してもらうために必須の行事。
部屋の構造は構図や写真を見れば把握できます。
でも
- 実際の雰囲気
- 設備の様子
- 日当たり
- 収納スペースの広さ
- 隣人の様子
などを知るには、その部屋を訪れる必要があります。
購入希望者にとっては莫大な資金を支払うわけですから、じっくりとチェックして購入するのにふさわしいかどうかを判断していきます。
売り手にとっては、内覧によってマンション売買契約の決め手となる重要な行事となります。
購入希望者は部屋の構造だけではなく、どのように部屋が使われているか、どれほどキレイな状態かなども厳しくチェックしています。
「ただの見学会でしょ」といって手を抜いてしまうと売買契約につながらず、なかなか売れない!という事態になるでしょう。
マンション内覧の実際の流れ
次にように進んでいくことが多いです。
内覧の募集を出したのちに希望者が現れれば、不動産会社から連絡がきます。
当日は、不動産会社の担当者が立ち会うケースがほとんど。
内覧希望者と売り手の都合のつく日時を合わせて、内覧日を決定します。
日時は休みの取りやすい土日祝日や、日当たりの良い昼間?午後に行われることが多いです。
約束の日時になると、内覧希望者と不動産会社担当者が揃ってマンションへとやってきます。
場合によっては、担当者と希望者が別々で訪れることもあるでしょう。
内覧は、平均で1組あたり「60~90分」ほどです。
中古だと新築よりも細かくチェックされますから、時間が予想以上に延びることも。
内覧が終われば、あとは購入するかどうかの返事を待ちます。
内覧者は不動産会社の担当者へと返事をするので、あなたは担当者からの連絡を待ってください。
無事に売却が決まれば、そのまま売買契約を結んで売却活動は終わりです。
断られてしまったら、次の内覧希望者を募ります。
売買契約までの内覧平均件数は?
契約が決定するまでの内覧件数は、マンションの条件や内覧希望者の意思などによって異なりますが、平均的には、10件前後だと言われています。
好立地・日当たり抜群・設備が新しいなどの良い条件が揃っており、かつ付加価値が高い物件であれば、内覧1件でスピード契約に至るケースもあります。
逆に条件が悪くて魅力が少ないマンションだと、10件以上対応しても売れないことも。
そのほか、内覧希望者の意思の強さや担当者の対応など、さまざまな要素が絡み合っています。
マンション内覧後の返事はどれくらいかかるものなの?
マンション内覧後の返事は長くて3日ほど
返事が来るまでの期間
- 即日~翌日 → 最初から購入意識が強い人・内覧によって購入意思が強く固まった人
- 2~3日後 → 他にも購入希望物件があり、比較検討していた人
- 4日以上 → 最初から購入意思が低い・他に魅力的な物件を見つけた人
内覧者からの返事の期間は、最短で即日・長くて3日程度でしょう。
早い人だと、内覧しているときから返事をする人もいます。
いつまで経っても返事が来ない場合(1週間ほど)、購入意思はないと判断されるので諦めましょう。
返事がなかなか来ないのはどうして?
内覧した人からの返事が遅れがち、あるいは全く来ない場合、以下のような要因が考えられます。
部屋に対する印象が変化
内覧者が実際に部屋の様子を見て、そのマンションに対する購買意欲が低下したことが考えられます。
- 部屋が魅力的に見えなかった
- 内覧時の部屋の状態が汚かった
- 内覧者が想像していたものと異なっていた
etc.
内覧前の事前準備を怠ると悪い印象を与えてしまいがちなので要注意です!
他の部屋と比較して考え直した
内覧者は他にもさまざまな物件を内覧していますから、それらと比較されて断られることもあります。
とくに同じマンションで売りに出されている部屋がある場合、それらと比較されることが多いです。
- 売却価格が同じで他にも魅力的な部屋があった
- 他の階にも売りに出されている部屋があり、そちらのほうが気に入った
etc.
売り手や担当者の対応に問題がある
部屋の条件が良かったとしても、売り手や不動産会社の担当者の印象が悪いために購入をためらう内覧者もいます。
やはり人間ですから、印象の悪い対応をされてしまえば購買意欲も消えてしまうものです。
この点は改善方法(コツ)がありますので、次の項目にてお伝えしていきます。
元々購入意欲が薄かった
内覧に来る人がすべて購入希望者とは限りません。
中には、もともと購入意思のない人や、冷やかしの人も少なからずいます。
このような人に当たってしまったら、返事が来なくても気にしないようにしましょう。
マンション内覧後にすぐ返事をもらうためのコツ
マンション内覧後になかなか返事がこないとソワソワしますし、最終的に断られてしまうと気持ちも落ち込むものですよね。
できれば早く返事をもらって、売買契約を結びたいですよね。
そのためには内覧者にあなたのマンションの魅力をいかに上手に伝えられるかにかかっています。
「この物件がほしい!」と強く思わせることが重要となります。
ここでは、売買契約の返事が早く来るような内覧のコツをご紹介します。
内覧前には掃除をきちんとしておこう
「どうせ受け渡しするときに掃除するから、内覧時はそのままでも問題ないでしょ」と思っているなら要注意。
内覧時に散らかっていたり、生活感が丸出しだと、内覧者の購入意欲が削がれてしまいます。
目に見える部分はきちんと掃除をして整理整頓し、とくに「清潔感」を出すことが重要です。
最低限、「玄関」「水回り」「リビング」はやっておきましょう。
玄関
お客様をお迎えする場所でもあり、部屋の第一印象を決めるといっても過言ではありません。
靴を揃える、不要な靴をしまう、砂埃を払う、泥や土を落とす、などの掃除をしておきましょう。
水回り
トイレ、キッチン、お風呂などの水回りはとくに汚れやすいので、目に付きますね。
小さなカビがあれば落とす、髪の毛を取り除く、匂いに気をつけるなど、清潔感を出すように気をつけましょう。
リビング
生活の大半を過ごす場所ですから、目も当てられないほど散らかっているのは論外です。
ゴミが溜まっていたら捨てる、掃除機をかける、物を整頓するなど、基本的な掃除を済ましておくのは鉄則ですよ!
部屋を掃除するときには、「もし自分ならこの部屋の状態を見て、買いたいと思うだろうか?」を常に意識しながら掃除するようにしましょうね。
掃除に関するより詳しいことは「マンション引き渡しの時間はどれくらい?掃除はするの?」をチェックしてくださいね^^
内覧者に対しての気遣いも忘れずに
前述したように、売り手に対する印象が悪くなると、いくら部屋の印象が良くても内覧者の購入意欲が下がる可能性が高いです。
営業マンのように愛想よく振る舞う必要はありませんが、最低限の礼儀を持って接するようにしましょう。
対応のコツ
内覧者からの質問に対しては丁寧に答えましょう。
内覧者からさまざまな質問をされることが想定されますので、なるべくスムーズに答えられるようにしましょう。
デメリット面もしっかりと伝えておく
売却に繋げたいためにマンションの魅力をアピールしたい気持ちもわかりますが、メリット面だけを強調すると逆に怪しまれてしまいます。
キズがある・破損があるなどのデメリット面もあるなら事前に伝えておくことが重要です。
そうすれば、内覧者にとっては誠意のある対応だと受け取ってくれます。
故意にキズや破損を隠すと瑕疵担保責任を問われかねません。
不動産会社の担当者に問題はないか
不動産会社担当者の対応も、内覧を成功させるための大事な要素です。
「担当者が信頼できそうにない」「どうも頼りないな」と感じたら、早めに担当者を変えてもらうか、いっそのこと不動産会社自体を見直しても良いでしょう。
「いくらで売るのか」「いつまでに売るのか」の基準を明確に持っておく
内覧を行う前には、しっかりと売却価格や期間について決めておきましょう。
というのも、内覧者によっては値引きや保留期間延長をしつこく要求してくる人もいます。
交渉がなかなか進まずにストレスが溜まった…なんてケースも。
そのような事態に陥っても対応できるように、値引きはどれくらいまで対応するのか、どの期間までには売却するのかの基準を定めておくのが重要です。
不動産会社担当者とも、この点についてしっかりと話し合っておきましょう。
まとめ
以上、マンション内覧後の返事を早くもらうコツ・売買契約に早く結びつけるコツについてご紹介しました。
マンションの条件が良いのになかなか決まらないのであれば、それは内覧時の対応に不備がある可能性が高いです。
「早く売りたい!」と焦ってしまうほどその態度が内覧者にも伝わってしまいますから、敬遠されてしまうことも。
内覧前にはしっかりと掃除をして、当日は誠意を持って対応するように心がけましょうね!
もしここに書いたことを実践しても売れないならば、不動産会社の担当者の営業力が足りないのかもしれません。
その場合は、別の会社に変えるだけであっさりと売れてしまうこともあります。
他のところに変更しようかな、と考えているなら、リビンマッチで探すことをオススメします。
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