結論を言えば、大規模なリフォームは必要ありません。
大掛かりなリフォームが必要ない4つの理由
- リフォーム代を回収できる保証がない。
- リフォームしてもそれが買主の好みに合っているかどうか分からない。
- 安く物件を購入して、自分たちのこだわりでリフォームしたい人も多い。
- 中途半端なリフォームは、物件のグレードを落とすリスクがある。
では、それぞれの項目を詳しく見ていきましょう。
リフォーム代を回収できる保証がない。
もし大規模なリフォームを行っても、それにかけた費用分高値で売れるかというと、そうでもありません。
壁クロスがボロボロだとか、キッチンのレンジ回りが真っ黒になっているなど、あまりにも見た目がひどいときは購入の検討さえしてもらえないので対処すべきでしょう。
ですが現状それほど傷みが目立たない場合は、買主さん自身の好みでリフォームしてもらった方が良い結果が生む可能性が高いです。
リフォームしてもそれが買主の好みに合っているかどうか分からない&安く物件を購入して、自分たちのこだわりでリフォームしたい人も多い
「キレイな部屋になったなあ!」とあなた自身が満足したとしても、それが買主のニーズに合っているかどうかは分かりません。
また、できるだけ安く物件を購入して自分たち好みに変えたいという人も多いです。
なので、「リフォームは買主さん自身におまかせして○円までリフォーム代金負担します」のようにアピールする方が、近隣のライバル物件と差が出て売れやすくなるでしょう。
また「リフォームを希望しない人には○円値引きします」とすれば、両者に対応できるので買主の幅が広がりますね。
実際、わたしもこの方法でマンションの高値売却に成功しました。
詳しくは「マンションの内覧者現る」を読んでみてくださいね^^
安く物件を購入して、自分たちのこだわりでリフォームしたい人も多い。
買い手の中には、できるだけ安く物件を手に入れて自分たちの好みに合わせたリフォームをしたい、という層が割といます。
安易にリフォームしてしまうと、その層を逃すことになります。
中途半端なリフォームは、物件のグレードを落とすリスクがある。
中途半端なリフォームも考えものです。
なぜかというとグレードの低い資材を使って安く済ませてしまうと、物件そのものの価値を下げてしまうからです。
ですから程度の低いリフォームをするくらいなら、現状そのままにして買主さんにリフォームをおまかせした方が良いでしょう。
大掛かりなリフォームは必要ないけれど、あまりにも見栄えが悪い場合は手を加えた方が良い。
ただリフォームが必要ないとはいっても、あまりにもボロボロですと買い手側の購入リストにも入れてもらえません。
壁のクロスが汚れていたり、はがれている場合はそこだけ簡単なメンテナスをした方が良いでしょう。
また、玄関や水回り、床などは、内覧時によくチェックされる箇所です。
掃除を念入りにしてピカピカに仕上げてください。
どうしても自分たちの力だけではキレイにするのが限界…という場合はその部分だけハウスクリーニングするのも手です。
浴室のカビやキッチンの油汚れ、トイレの黒ずみなど、自分たちで掃除するのは骨が折れますよね。
そんな箇所も業者に依頼すれば、あっという間に美しく、イヤな臭いも除去してくれますよ。
汚れや傷みをそのままにしておくと、大幅な値引き交渉をされたり、そもそも買い手が現れないという状況にも陥ります。
ハウスクリーニングの費用は数万円はかかってしまうでしょうが、それくらいのコストなら十分元は取れるはずですよ。
とりあえず見積もりだけ取るのも◎
実際にリフォームするかどうかは別として、複数社から見積もりだけ取っておくのも良いでしょう。
見込み客から「リフォームするから○円安くしてほしい」と交渉があった際に、駆け引きの手段として使えます。
そもそもリフォームと修繕の違いはなあに?
2つの違いって何か分かりますか?
リフォーム
入居した当時の状態まで原状回復したり設備器具を新しいものに変えることを指します。
例えば、汚れた壁クロスを新しく張り替えたり、古くなった畳を交換したり、照明を明るいものにするなどです。
修繕
壊れた浄水器や窓のカギ、雨漏りなど不具合があるところを直すこと。
低コストで修理できるなら直しておいた方が、強気な値引き交渉をされずに済むので結果的にはお得になるでしょう。
まとめ
大掛かりなリフォームは必要ありません。
ただし汚れや傷みが目立つ箇所だけは、キレイにしていておいた方が見た目の印象はUPしますよ。
それでも費用は多くかけるべきではありません。
最大でも100万円以下に抑えることをオススメします。
なぜかというとたくさんお金をかけてリフォームしたからといって、それを物件の売値価格に反映することはなかなか難しいからです。
コメント